アミノ酸シャンプーとは、界面活性剤にアミノ酸系の洗浄成分を使用しているシャンプーのことです。例えば、成分表記にココイルグルタミン酸・ヤシ油脂肪酸・ラウリン酸・ミリスチン酸・グリシン・メチルアラニン・サルコシンなどの記載があれば、アミノ酸系のシャンプーと言えます。洗浄力は高級アルコール系のシャンプーと比べると、やや劣りますが、低刺激であるため肌に優しい成分となっています。頭皮への刺激や負担が少ないことから、薄毛や抜け毛で悩んでいる人に人気のあるシャンプーとなっています。乾燥肌、敏感肌タイプの人にも向いているシャンプーです。
また、アミノ酸は人の身体に含まれるタンパク質を構成している成分です。そのため、アミノ酸シャンプーを使用すると、パーマやカラーで傷んだ髪を修復する効果があります。
アミノ酸とは、人の身体の血管や内臓、皮膚や筋肉などの元になるタンパク質を構成している成分です。人の身体は約60%が水で出来ており、残りの約40%のうちの20%はタンパク質で出来ています。アミノ酸は、大きく分類すると体内で合成されるものと、食事などで補給をするものの2種類あります。この、食事などで補給しなければならないものを「必須アミノ酸」と呼びます。
髪や頭皮もタンパク質でできています。髪は、ケラチンという18種類のアミノ酸が集まってできているタンパク質です。そのため、アミノ酸が配合されているシャンプーを使用することで、髪がパサつかず頭皮を傷めることなく洗浄できるのです。
アミノ酸シャンプーには、さまざまな種類があります。例えば「アミノ酸配合シャンプー」と「アミノ酸シャンプー」などがあります。アミノ酸と謳っていても、少量しか配合されていない場合があるので注意が必要です。
見分け方のポイントは、2つあります。それは、洗浄剤の種類とその配合です。アミノ酸配合シャンプーは、アミノ酸と謳っていますが、実際は、ミノ酸の洗浄剤を少量加えた高級アルコール系のシャンプーに分類されます。本物のアミノ酸シャンプーは、アミノ酸系の界面活性剤を主成分として使用しています。主成分かどうかを見分けるには、シャンプーのボトルの裏面に表示されている、成分の欄をチェックします。
成分の欄には、たいてい「水」が1番目に表記されています。水の次に記載されている成分名に、ラウリル硫酸・ラウレス硫酸・スルホン酸などと書かれていれば、高級アルコール系シャンプーと言えます。アミノ酸シャンプーの場合は、ココイルグルタミン酸・ヤシ油脂肪酸・ラウリン酸・ミリスチン酸・グリシン・メチルアラニン・サルコシンなどと表記されています。購入の際は、表示成分をよく確認することが大切です。
アミノ酸シャンプーは、洗浄力が弱いため頭皮への刺激が少ないため、頭皮に優しいシャンプーと言われています。最近では、頭皮ケア用のシャンプー(スカルプシャンプー)として使用されることが多く、美容院などでも使用されているシャンプーです。
シャンプーの目的は、髪よりも頭皮の汚れを取り除くことにあります。皮脂やホコリなどなどの汚れは、頭皮を清潔保つために、しっかりと洗い流して取り除く必要があります。しかし、皮脂は過剰に洗浄しすぎてしまうと乾燥や紫外線などから保護する役割を持っているため、わずかな刺激にも敏感になってしまいます。高級アルコール系のシャンプーは洗浄力が強く、炎症などのトラブルを引き起こす可能性があります。
その点、アミノ酸シャンプーは、適度に汚れを落とし、余分な皮脂だけを落とすので、刺激が少なく頭皮に優しいシャンプーとなってます。また、頭皮環境を整えてくれるので、皮脂の落としすぎによる炎症トラブルなども改善してくれる効果があります。
アミノ酸は、髪や皮膚を構成するタンパク質の元となる成分です。アミノ酸シャンプーは、体内に含まれるアミノ酸と同じ成分を使用しているため、使えば使うほど髪が元気になります。カラーリングやパーマで傷んだ髪を修復し、髪に自然なツヤやハリを取り戻してくれます。また、泡立ちもよく、弱酸性のため髪を傷めることなく洗浄できます。
この他にも、老化によって髪にハリやコシが無くなってきたり、髪質が変わるなどの加齢による悩みにも、アミノ酸シャンプーは効果的です。老化により、弱ってしまった髪に働きかけ、ハリやコシを与えてくれます。このように、アミノ酸シャンプーは私たちの髪を健康的に保ってくれるのです。
一般的に販売されているシャンプーのほとんどが、高級アルコール系シャンプーです。高級アルコール系のシャンプーは、皮膚への刺激が強く、洗浄力が高いことから、フケや痒みなどの頭皮トラブルを招きやすいシャンプーです。アミノ酸シャンプーは、洗浄力が弱く、髪や頭皮に優しいシャンプーであるため、人気となっているシャンプーです。敏感肌や乾燥肌、アレルギー体質の方には、オススメのシャンプーです。また、カラーリングやパーマなどで傷んだ髪を修復し、パサつきを抑えてくれます。
最近では、美容院などでもアミノ酸シャンプーを使用するところが増えてきています。皮脂を落としすぎず適度に保湿してくれるため、しっとりとした洗い上がりになります。
肌に優しいため、洗浄力がやや弱いです。しかっりと洗わないと、整髪料などの汚れが、頭皮に残る場合もあります。また、保湿性が高く、しっとりとした洗い上がりになるため、髪が重たくなりがちでボリュームを出しにくいです。シャンプー後の爽快感を感じにくく、高級アルコール系などの洗浄力が高いシャンプーを使い慣れている人は、慣れるまで時間がかかりそうです。
価格は、一般的なシャンプーが¥1,000程度なのに対し、原価が高いためアミノ酸シャンプーの相場は¥3,000程度と、高価格の商品が多いです。だいたい楽天やアマゾンなどの通販サイトで販売しているものが多く、ドラッグストアなどで手に入りにくいというのもマイナスです。
アミノ酸系シャンプーは、ほとんどの人に向いています。特に、乾燥・敏感肌タイプの人、髪や頭皮が乾燥しやすい人、髪や頭皮を健康的に保ちたい人などが向いています。
低刺激であり、肌と同じ弱酸性の成分のため、男女問わず、赤ちゃんでも使用することができます。洗浄力がやや弱いため、脂性の人は洗い上がり後に多少べたつきを感じてしまうかもしれません。ですが、脂性の原因は、洗浄力の高いシャンプーを使用することで引き起こされます。皮脂を取り過ぎてしまい、頭皮が乾燥から保護するために皮脂の分泌が過剰になってしまいます。皮脂の過剰分泌は、べたつきや、炎症などのトラブルを招きます。そこで、余分な皮脂だけを洗い落としてくれるアミノ酸シャンプーを使用することで、頭皮環境を整え、べたつきなどを改善していきます。
・タウリン系:ココイルメチルタウリンNa、ラウロイルメチルタウリンNa
特徴:ココナッツオイルを原料とした成分。サッパリ系とした洗い上がりで、低刺激なので安全性も高いです。泡立ちもよく、キシみも少なめです。
・グルタミン系:ココイルグルタミン酸Na、ラウロイルグルタミン酸Na
特徴:髪のタンパク質であるケラチンの13.7%を占めるアミノ酸です。アミノ酸系の中で、最も高い洗浄力があります。
・サルコシン系:ココイルサルコシンNa、ラウロイルサルコシンNa
特徴:一番最初に開発された、アミノ酸系洗浄成分です。洗浄力が非常に高く、殺菌作用もあります。